今日は近未来の話です。
幕張ベイパークの最寄り駅である海浜幕張駅。
この駅にはJR京葉線と、乗り入れてくる武蔵野線の列車が発着します。
京葉線はこれまで、新型車両の投入、防風柵の設置といった輸送品質の改善が続けられてきました。
今後も大規模な輸送品質の改善が計画されています。
・新習志野駅〜海浜幕張駅間の新駅設置
現在イオンモール幕張新都心がある付近に新駅を建設することが決定しています。

新駅予定地(千葉県ホームページより引用)
新駅の予定地ですが現在仮囲いのようなものがある他は建設の準備等は進められていないようです。
この新駅はイオンモールが1/2、千葉県、千葉市、JR東日本が1/6ずつを負担して建設される「請願駅」と呼ばれるものです。
こういった企業や自治体が費用を一部負担して駅が設置される例は昔から多数あり、近年だと武蔵野線の「越谷レイクタウン駅」や「吉川美南駅」などが同様の手法で設置されています。
当初2023年度末の開業を目指していましたが工法の変更等で2022年度末に前倒しできるかもしれないとのことです。
JR京葉線幕張新駅、開業前倒しへ 工期1年短縮(日本経済新聞)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55828350Z10C20A2L71000
新駅は幕張ベイパークとは離れているので、幕張ベイパーク住民が直接恩恵を受けることはないでしょう(むしろ東京方面との所要時間は現状より増すでしょう)。しかし、イオンモールや幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアムへの用務客がある程度新駅を使うようになると思われますので、海浜幕張駅の混雑緩和に多少は寄与してくれるのではないでしょうか。
・京葉線とりんかい線の直通について
平成26年5月に千葉市が主体となって「JR京葉線・東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転促進に関する協議会」が設立されており、沿線自治体等の団体が集まり京葉線とりんかい線の相互直通運転に向けた調査・研究、鉄道事業者との協議等を行っています。
https://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/kotsu/keiyou-rinkai-souchoku-kyougikai.html
現在りんかい線は大崎駅から埼京線へ直通していますので、実現すれば京葉線からお台場・渋谷・新宿・池袋等へ乗り換えなしで行くことができ、利便性が飛躍的に向上します。実はすでに京葉線とりんかい線は線路が繋がっており、団体臨時列車等では直通運転をした実績があります。
しかし京葉線とりんかい線は別々の会社であり、運賃体系が違います。
Suicaを利用した場合、自動的に最安の経路で運賃が計算されるため、大崎駅を含むJR線の駅で乗降してしまうとりんかい線の運賃が徴収できないという問題のため、物理的には可能でも何時までたっても実現していないのです。
一方で先日、このような新聞記事が出ました。
JR羽田新線 ディズニー直結へ 西ルート、中央線直通も(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020020802000258.html
JR東日本が計画中の「羽田空港アクセス線」のうち、りんかい線に直通させる「臨海部ルート」を、新木場駅から更に京葉線に直通させる計画であることが判明しました。
記事中にはディズニーリゾート最寄り駅の「舞浜駅と直結させる」とありますが、現状舞浜駅では列車の折り返し設備がありません。最低でも折り返し設備がある南船橋駅か西船橋駅まで行く必要があります。
また、新習志野駅・海浜幕張駅にも折り返し設備が存在します。
現状、南船橋駅の折り返し線はダイヤ混乱時を除き武蔵野線列車の折り返し専用となっていますし、ここでの折り返しはしないと思います。
東京駅~西船橋駅間の折り返しも武蔵野線不通時等に行われることがありますが定期列車は平日2往復のみです。
海浜幕張地域はリムジンバスの運行本数も多く、需要があるのは明らかですから海浜幕張駅折り返しを基本とした運行体制になればいいなと思います。
もっとも、開業の時期は一切示されておらず(一番最初に着手する「東山手ルート」が2029年ごろの予定)、また、前述した運賃の問題にも一切触れられていません。少なくとも10年以上先の話と思ったほうがよいでしょう。その頃には幕張ベイパークも成熟した街になっていることでしょう!
長くなりましたので続きは次回投稿させていただきます。
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